日田天領水は弱アルカリ性で普通の水道水と比べて高濃度のミネラルを含みます。
適切なミネラルを含む弱アルカリ水は腸内細菌叢(腸内フローラ)を整えることが報告されています。
そこで、日田天領水をマウスに6か月与え、水道水と比べてどのような変化があるか観察する試験を行いました。
結果
体重と脂肪量の変化
マウスの体重の増加の様子
マウスの内臓脂肪の増加の様子
マウスに6か月間同じ食事とともに一般的な水道水または日田天領水を与えたところ、日田天領水を与えられたマウスは水道水を与えられたマウスより体重の増加率と内臓脂肪の増加率が明らかに低いということがわかりました。
食事摂取量や飲水量、皮下脂肪量に変化はなかったため、食欲や成長に問題があるわけではなく、内臓脂肪の蓄積のみ抑制されたということが推察されました。
(※実験動物はマウスのため、食事とともに飼育すると何もしなくても体重は一定量増えます)
腸内細菌叢(腸内フローラ)の変化
6か月後のマウスの腸内細菌叢を調べてみると日田天領水を飲んだマウスは水道水を飲んだマウスに比べて、明らかにClostridiaceae(クロストリジウム科)が減り、Lactobacillaceae(ラクトバシラス科)が増えていることがわかりました。
クロストリジウム科の菌はウエルシュ菌などが該当し、便秘や肌荒れの原因となるいわゆる「悪玉菌」の代表とされます。
一方ラクトバシラス科の菌は乳酸菌などが該当し、代謝をよくするいわゆる「善玉菌」の代表とされます。
善玉菌の主な働き
- 腸内環境のバランスを整える
- 免疫力を高める
- 食物の消化吸収を促進する
- 腸のぜん動運動を促進し、排便をスムーズにする
- 代謝をあげる。
- エネルギーをつくる
- 病原菌の活動を阻止する
悪玉菌の働き
- 腸内の腐敗を促進する
- アンモニア、硫化水素などの有害物質を作る(肌荒れなどの原因)
- 発がん物質をつくる
- 免疫力を弱める
- 下痢や便秘をおこさせる
- マイナスな気持ちを起こさせる
悪玉菌と善玉菌は常に腸内でせめぎあっていますがこれらのバランスは摂取する食べ物、ストレス、睡眠、加齢などで変化することが知られています。
日田天領水を摂取することで、腸内細菌の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制するという「腸内フローラを整える効果」が認められました。
結論
日田天領水を長期にわたって摂取することで体重増加率・内臓脂肪蓄積量の低下と腸内細菌の善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことが確認できました。
したがって、日田天領水を摂取することは便通や消化吸収を促進し、内臓脂肪の蓄積を抑制するという健康増進効果が期待できることが示唆されました。
参考文献