水中毒(みずちゅうどく)をご存知ですか?

突然ですが「水中毒」という言葉をご存知でしょうか?

私たちの体に不可欠な水ですが、がぶがぶ飲み過ぎると、めまい・息切れ・頭痛などの症状を引き起す可能性があります。

健康のために水を積極的に飲んでいる人も多いかと思いますが、飲み過ぎると逆効果です。

また、水を飲む量が少なすぎると疲れやすくなったり、新陳代謝が低下したりします。水は健康を維持する上で非常に大切ですが、適量を摂取する事が大切です。

今回は、水を必要以上に摂取した場合の「水中毒」について、詳しく解説します。

過剰な水分摂取で引き起こされる水中毒

水中毒とは、水分の過剰摂取により、血液中のナトリウム濃度が低下する事で引き起こされる症状(低ナトリウム血症)の事です。

血液中のナトリウム濃度の調整は、腎臓(じんぞう)が担っています。腎臓といえば、老廃物を尿として体の外に排出してくれる臓器ですが、血液中のミネラル成分の濃度調整や、水分量の調整も行っています。

血液を正常な状態に保ってくれる腎臓ですが、水を必要以上に飲み過ぎると、処理機能が低下します。その結果、血液中のナトリウム濃度が正常値よりも低くなり、様々な症状を引き起こしてしまいます。

「運動後はスポーツ飲料や塩分を取った方がいい」と言われていますが、これは、水分補給によりナトリウム濃度が低くなり過ぎないようにするためです。

ナトリウム成分が多く含まれている日田の水

ナトリウムなど様々なミネラル成分が含まれているスポーツ飲料ですが、運動後に必要な糖分・アミノ酸なども含まれています。

運動後の水分補給には最適ですが、必要以上の栄養素を取り過ぎるのは、やはり健康上良くありません。その点でいえば、日常の水分補給には、ミネラルウォーターがおすすめです。

特に日田の水は、ミネラルが豊富にバランス良く含まれています。特に、ナトリウムは世界平均と比べても高い数値です。

ナトリウムが豊富に含まれているからと言って、ミネラルウォーターも飲み過ぎは良くありません。こまめに適量を飲むように心がけましょう。

飲み水として摂取する量は一日に2Lを超えない程度に

性別・体格などにより異なりますが、1日に約2,300~2,500mlもの水が失われると言われています。

体内の水分量を保つためには、この失われた量と同じ水分量を取り入れる必要があります。食事や体内の代謝により約800mlは補われるため、飲み水としては1,500~1,700mlが適量です。

スポーツなどで多量の汗を書いた場合は、通常より水分を多くとる必要がありますが、1日2,000mlを超えない程度にするのが望ましいでしょう。

まとめ

今回は、「水中毒」についてご説明しましたが、普通に生活していれば水中毒になることはありません。

1,000mlの水を一気に飲んだり、1日3,000ml以上の水を毎日飲み続けたりしている人はいないはずです。

この記事を読んでいる人は、健康意識が高くストイックな方も多いかと思います。しかし、何事もやりすぎは逆効果。

本コラムで伝えたい事。それは、「水分補給はこまめに適量を」です。

参考サイト

厚生労働省「健康のため水を飲もう」推進運動『健康のため水を飲もう講座~からだと水の関係~』