水の性質は地層・地形の違いで変わる

日田の水には、約0.2%のミネラル成分が溶け込んでいます。

硬度の基準となるカルシウム・マグネシウムは少ないですが、その他のミネラル成分は、他の河川水と比べて高い数値です。

日田の水は軟水で、口当たりがよくまろやかで飲みやすいのが特徴。硬度が低いため赤ちゃんにも安心です。

ミネラルウォーターは世界中の地域で採水されていますが、地層の種類や重なり方も様々なため、地域によって含まれるミネラルの成分や量に違いがあらわれます。

※リビングストン 1963、小林純 1960、大分県薬剤師会2006

日田の水は特にミネラルバランスが良く、滅菌処理をしなくても水道法の基準をクリアするほど良質な天然水になっています。

硬水と軟水の違いとは?

硬水と軟水の違いは、硬度によって分類されています。

硬度というのは、水1Lあたりのカルシウムやマグネシウムの含有量で、WHO(世界保健機関)が定める基準では硬度120mg未満が軟水、120mg以上が硬水とされています。

水の硬度の算定式

硬度(mg/ℓ)=カルシウム含有量(mg/ℓ)×2.5+マグネシウム含有量(mg/ℓ)×4.1

軟水 0mg以上60mg未満
中程度の軟水 60mg以上120mg未満
硬水 120mg以上180mg未満
非常な硬水 180mg以上

※WHO「飲料水水質ガイドライン」

日本の水は軟水が多いと言われていますが、その要因として「地質」の他に、「地形」も関係していると考えられています。

日本の国土は狭く傾斜が急な山々に囲まれており、山のふもとから海が近い場所がたくさんあります。そのため、山々に降った雨が地層の中に滞留する時間が短く、水に溶け込むミネラルの量が少なくなります。

海外の水を飲んでお腹が痛くなる人がいるのは、軟水に慣れ親しんでいる日本人にとって、ミネラル分が高すぎる事が要因の1つです。

軟水は、香りや味をよく引き出すので、コーヒー・紅茶や、カツオ・昆布の旨味を引き出す和風の煮物によく合います。また、硬水は、カルシウムの量が多く渋みの成分と結びつきやすいので、肉をつかった洋風の煮込み料理などに向いています。